本日の中国および主要TCG市場に関する最新動向をまとめました。2月に入り、春節(旧正月)の大型連休に伴う物流停止や、政治的トラブルによるイベント中止など、市場を揺るがす大きな動きが出ています。
1. 事件・トラブル・社会動向
■ ポケモンカード公式イベント、開催場所を巡る中国からの猛反発で中止・謝罪 2月1日に予定されていた公認ジャッジ主催の対戦イベントが、開催場所を靖国神社としていたことで中国国内から激しい批判を受け、中止されました。
- 経緯: 中国の国営メディアやSNSで「歴史への不敬であり、中国国民の感情を傷つける」との批判が急増。これを受け、株式会社ポケモンは「不適切な場所での開催だった」として日中両言語で謝罪文を出し、即座に公式サイトから情報を削除しました。
- 市場への影響: 中国市場における日本IPの「政治的リスク」が改めて浮き彫りとなり、今後のブランドイメージや売上への影響が懸念されています。
- 参照元: Taipei Times – ‘Pokemon’ event at Yasukuni canceled after China protests
2. 新商品・限定品情報
■ ポケモンカード中国大陸版:最新パック「Gem 4」が2月6日に発売 中国独自のプレミアムライン「Gem」シリーズの第4弾が登場します。
- 内容: 今回の目玉は、中国大陸版のために描き下ろされた**「ポニータ」の限定アート**です。簡体字版独自のハイクオリティな仕様は、海外のコレクターからも「投資対象」として注目されています。
- 参照元: TCGroupAU – Chinese Pokémon TCG Gem 4 Revealed | February 2026 Release
■ 卡遊(Kayou):マイリトルポニー「Friendship Eternal」新作発売 中国最大手の卡遊(Kayou)が、ハズブロ社との提携による「マイリトルポニー」の最新セットを2月2日にグローバル展開しました。
- 内容: 新レアリティ「Zenith Rare (◇ZR)」が導入され、ファンが独自のデザインを手がけられるキャンペーンも実施。中国発のトレカ文化が米国市場でも本格化しています。
- 参照元: Hasbro Newsroom – Kayou Launches MY LITTLE PONY Friendship Eternal Cards
3. 禁止・制限改訂・環境動向
■ 遊戯王OCG:新制限適用から1ヶ月、環境が「後攻捲り」重視へ 1月からの「増殖するG」および「墓穴の指名者」の制限化により、中国の大会環境が激変しています。
- 動向: 指名者による防御が難しくなったことで、後攻からの捲り札の価値が上昇。シングル市場では規制を免れた「灰流うらら」や、制限復帰した「餅カエル」関連の水属性テーマが高値で安定しています。
- 参照元: YU-GI-OH.jp – 2026年1月1日適用のリミットレギュレーション
4. 市場・ビジネス予測
■ 2026年TCG市場規模は92億ドルに、アジアが成長を牽引 最新の市場レポートによると、2026年の世界TCG市場は昨年の約84億ドルから92億ドルへ拡大する見込みです。
- 成長の鍵: アジア太平洋地域は年平均成長率(CAGR)**9.4%**と世界最速のペースで成長しており、大人による投資需要とアニメIPの人気が要因となっています。一方で「偽造品対策(AI鑑定等)」が今後の市場健全化の最優先事項とされています。
- 参照元: Global Market Insights – Trading Card Games Market Size & Forecast 2026-2035