東南アジアのトレーディングカード市場は、1月末に発売された人気タイトルの新弾ラッシュと、2月初頭に施行された遊戯王の禁止制限改訂により、かつてない激動の週末を迎えています。
1. 【ポケモン】新弾『Ascended Heroes』供給遅延により「プレ値」が3倍以上に
1月30日の先行発売後、主力製品の配送遅延(2月20日本発売)が発表されたことで、市場在庫が極端に枯渇しています。
- 相場動向: 限定プロモ付きのエリートトレーナーボックス(ETB)は、二次流通市場で定価の約2.5倍となる120ドル〜160ドルで推移。ポケモンセンター限定版に至っては**360ドル(約3.5倍)**を超える異常なプレミア価格で取引されるケースも報告されています。
- 参照元URL: TCGplayer – Buyer’s Guide to Pokémon TCG: Ascended Heroes (Jan 2026) / IGN Southeast Asia – Pokémon TCG: Ascended Heroes Delays
2. 【遊戯王】新禁止制限(AE版)適用後、初の週末大会がスタート
2026年2月2日にリミットレギュレーションが施行されて以来、初めての週末を迎えました。
- 環境変化: 長らく王者だった「M∀LICE」の核カード(White Binder等)が禁止・制限となったほか、展開系の「Dracotail」や「Ryzeal」の主要パーツも規制されました。さらに汎用カード「増殖するG」が制限(1枚)化されたことで、先行有利の加速を懸念する声もあり、新環境での大会結果が待たれています。
- 参照元URL: Yu-Gi-Oh! Official – Forbidden & Limited Lists February 2026 / RespectYGO – Breaking Down the January 2026 OCG Banlist
3. 【ワンピース】新弾『エッグヘッド・クライシス [EB-04]』が各地で完売
1月31日に発売された最新エキストラブースターが、東南アジアの主要都市(バンコク、ジャカルタ等)で記録的な完売スピードを見せています。
- 高騰情報: コミックパラレル仕様のコビー(EB04-044)が二次流通市場で約580ドル〜720ドル(約10万円超)の値を付けるなど、過熱したスタートを切っています。その他、ジュエリー・ボニーやルフィ(SEC)のパラレル版も需要が高まっています。
- 参照元URL: Fuji Card Shop – Top 10: Most Expensive Cards from EB-04 EGGHEAD CRISIS Japanese / PriceCharting – One Piece EB-04 Egghead Crisis Market Data
4. 【イベント】シンガポール「Bandai Card Games Fest 25-26」開催告知
バンダイは、東南アジア最大級のカードゲームイベント「Bandai Card Games Fest 25-26 in Singapore」の事前登録詳細を発表しました。
- 概要: 3月に開催予定。ワンピース、デジモン、ドラゴンボールFW、ユニオンアリーナの合同イベントで、入場や物販にはアプリ「TCG+」を通じた事前申込が必須となります。
- 参照元URL: Bandai Card Games Fest 25-26 – Official Site
5. 【トラブル】政治的配慮によるポケモン公認大会の中止が波紋
2月1日に東京・靖国神社で予定されていた有志によるポケモンカード大会が、中国メディアやSNSの反発を受け急遽中止されました。
- 背景: 株式会社ポケモンは「不適切な場所での開催だった」と公式に謝罪。東南アジアの主催者の間でも、TCGイベントの開催場所選定や政治的公平性に対する意識が高まるきっかけとなっています。
- 参照元URL: Taipei Times – ‘Pokemon’ event at Yasukuni canceled after China protests