東南アジアのトレーディングカード市場は、2月20日に決行されたポケモンカード最新弾の「本発売」による熱狂と、遊戯王の新禁止制限施行から3週目を迎えたメタゲームの変化により、非常に慌ただしい週末となっています。
1. 【ポケモン】新弾『Ascended Heroes』本発売開始、ETBは定価の2.5倍超を維持
2月20日にエリートトレーナーボックス(ETB)等の主力製品が一斉発売されましたが、先行供給不足の影響を引きずり、依然として「プレ値」での取引が続いています。
- 最新相場(2月22日時点):
- エリートトレーナーボックス(ETB): 市場価格は約140ドル〜150ドル前後。MSRP(希望小売価格)49.99ドルの3倍近い高値で推移。
- ポケモンセンター限定ETB: 一時368ドルを記録。限定プロモ「Nのゼクロム」への需要が非常に高く、BOX価格を押し上げる要因となっています。
- 注目点: 20日の供給開始により一時的に在庫は増えたものの、シンガポールやマレーシアの主要ショップでは即日完売する店舗が続出しています。
- 参照元URL: TCGplayer – Buyer’s Guide to Pokémon TCG: Ascended Heroes / PriceCharting – Ascended Heroes Card Prices
2. 【遊戯王】新禁止制限(2月2日版)が環境を激変:マリスQがついに禁止へ
2月2日に施行された最新リミットレギュレーションにより、東南アジアのアジア英語版(AE)環境から王者が陥落しました。
- 規制の内容: 環境トップだった「Maliss <Q> White Binder(マリスQ ホワイトバインダー)」が禁止カードに指定。さらに「増殖するG」の制限化により、対戦環境のバランスが根本から見直されています。
- 現在のメタ: マリスの失墜を受け、「Mitsurugi(御剣)」や「Ryzeal(ライゼオル)」がシェアを拡大。先行展開の爆発力を抑えるため、サイドデッキへの「ドロール&ロックバード」等の採用が必須となる環境が到来しています。
- 参照元URL: Yu-Gi-Oh! Official – Forbidden & Limited Lists February 2, 2026
3. 【ワンピース】最新弾『EB-04』相場、コビーのコミパラが10万円超を堅守
1月31日に発売されたエキストラブースター『エッグヘッド・クライシス [EB-04]』のシングルカードが、発売3週間を経ても依然として高値を維持しています。
- 主要カードの相場:
- コビー(コミックパラレル): 二次流通価格は約**100,000円〜110,000円(約720ドル)**を維持。
- ジュエリー・ボニー(Lパラレル): 約26,000円前後。
- 動向: 「エッグヘッド編」の人気に加え、競技シーンでも関連カードが必須級となっているため、タイやシンガポールでもブースターBOXの入手が困難な状況です。
- 参照元URL: SNKRDUNK – One Piece TCG Price Guide: Egghead Crisis
4. 【事件】シンガポールでポケカ「予約詐欺」による24歳の男を逮捕
新弾の供給不足を悪用した詐欺事件が摘発されました。シンガポール警察(SPF)は2月11日、24歳の男を詐欺容疑で逮捕・起訴したと発表しました。
- 手口: Telegram等で『Ascended Heroes』の先行予約を謳い、PayNow等で代金を騙し取る手法。少なくとも21件の報告があり、被害総額は**約6万9,000ドル(約1,000万円)**に上ります。
- 参照元URL: Singapore Police Force – Man Arrested For E-Commerce Scams Involving Pokemon Cards
5. 【トレンド】東南アジア全域で「タスク型詐欺」拠点が相次ぎ閉鎖
トレカ詐欺の温床となっていたカンボジア等の「スキャム・センター」に対し、当局の大規模なメスが入っています。
- 最新状況: 2月に入り、カンボジア当局は約190カ所の詐欺拠点を閉鎖。SNSを通じた「デジタルカード投資詐欺」等の発信源が一定の打撃を受けていると見られています。
- 参照元URL: The Japan Times – Cambodia has closed almost 200 scam centers in fraud crackdown